シルクからワインへ「田沢ワイン村の挑戦」

次の世代に引き継がれる
新しいワイン村を目指して。

田沢地区はかつて養蚕で栄えましたが、養蚕製糸業は50年ほど前に衰退し、
最近は、桑を育てる気候風土がワインぶどうの栽培に適していることから桑畑の跡地が ヴィンヤード (ワインぶどう畑)に生まれ変わり、
プレミアムワイン の産地として脚光を浴びるようになりました。

田沢にはヴィラデストワイナリードメーヌ ナカジマアルカンヴィーニュという3つのワイナリーがあり、
2015年からアルカンヴィーニュで開講された千曲川ワインアカデミーでは、
4年間で90名を越える受講生が栽培醸造とワイナリー経営を学んでいます。 人口約600人の小さな村が、
その品質の高さで世界に知られるNAGANO WINEを牽引する中心地になっているのです。

村に住む私たちも、日常の中でもっとワインに親しみ、優れたワインを生む選ばれた土地に暮らすことの幸福を、
ワインを求めて訪ねてくる人たちに伝えたいと思います。
そのために「田沢おらほ村」は、高齢化とともに増える空き家を活用して、
ワインを売る店、飲める場所、ワインを飲んだら泊まれる家、ワインの好きな人たちが集まる
「ワイン村」……をつくろうと計画しています。

村の酒屋が復活した!「関酒店」

村の酒屋を復活させる……かつて村びとが拠りどころにしていた地域の 商店 を再生することで、
村に賑わいと経済を取り戻そう、という取り組みは、おかげさまで多くの人びとの共感を得て、
クラウドファンディングにより資金を調達することができました。ご支援ありがとうございました。

田沢おらほ村は、クラウドファンディングをおこなうために、メンバー全員が出資して「田沢ワイン村株式会社」を設立し、
関酒店の運営も同社がおこなうことにしました。住宅に改造されていた 店舗 を昔のかたちに戻す工事などは専門の業者に依頼しましたが、
周囲にあった物置や農具小屋を 解体 して、詰め込まれていた膨大な量の不用品を 片付け るなど、
あらかたの作業はメンバー全員でおこないました。

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民泊「清水さんの家」

村の酒屋「関酒店」の復活に続く、田沢おらほ村のミッション第2弾は、「民泊・

清水さんの家

」プロジェクトです。

清水さんの家 は、関酒店のすぐ近くにある、数年前から空き家になっていた大きな家ですが、
遺族のご好意により田沢おらほ村が借りることができました。蚕室として使われていた2階の天井板を剥がすと、
松の丸太を巧みに組み合わせた 見事な梁 があらわれ、昭和2年建立という大工さんの銘がありました。
このほどようやく正式の認可が下り、民泊としての営業ができるようになりました。

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田沢ファーマーズガーデン

いま村の中にある宿泊施設はメゾンドット農の家大田区休養村とうぶの2ヵ所です。
「農の家」はオーガニックライフを実践する若い夫妻が古民家をみずから改装した素敵なオーベルジュ。
東京都大田区の保養施設「大田区休養村」は、一般の方も食事と宿泊ができ、温泉は日帰りでも利用できますが、
千曲川ワインバレーのワイナリー観光の拠点としては宿泊施設が足りません。

清水さんの家

」を民泊にするのもそれが理由ですが、風情があっても襖一枚で隣の部屋という民泊はどうも……という方のために、
緑あふれるガーデンに囲まれた、お洒落なデザイナーズ・ロッジをつくる計画を立てています。
「アルカンヴィーニュ」に近い2,300坪の 予定地 を利用して、広い菜園とファッショナブルな宿泊棟、
デトックス効果抜群のウェルネス・スパをつくります。
まだ 模型 しかできていませんが、なんとか2020年までには実現したいと思っています。

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